10年前の約束にすがるアラサーの話
白黒漫画シリーズから、こじらせ年の差ラブコメ。幼い日の「大きくなったらお姉ちゃんと結婚する!」から約10年、追い詰められたアラサーお姉ちゃんの物語です。
あとがき
たった2ページ、なのに読み終わるとしっかり「浴びた」感じがする——この話はそういう密度を目指して作りました。1ページ目の上下の落差、伝わりましたでしょうか。白場の柔らかい光の中でセーラー服のお姉ちゃんが微笑む回想から、「約10年後」の下段で縦線と黒ベタの闇に沈んだ渦巻き目の顔面へ。カラーが使えないモノクロでは、光と闇の切り替えそのものが感情の描写になります。あの顔の周りに書き込まれた「親から結婚の催促が……」「取られたくない……」の小文字まで全部読んでくれた方、ありがとうございます。実はあそこがこの話の本体です。そして2ページ目、成長した彼はキラキラの効果バックで「じゃあ今すぐ婚約指輪買いに行きましょう!」と明後日の速度で直進。「マジでアラサーの私でいいの?」と確認せずにいられないヒロインへの、彼のあの返し。10年間まっすぐ育った男の子の言葉に、渦巻き目のまま赤面する彼女を見て、こちらまで顔が熱くなった方もいるのではないでしょうか。読み終わったあなたは、10年待ちきれなかったお姉ちゃん派でしたか、それとも10年ぶれなかった彼派でしたか。コメント欄で聞かせてください。この二人のその後は、ご両親挨拶編に続きます。


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